噂に聞く「まおゆう」を読了しました。感想雑記。

 簡単に説明しますと、間違いあったらご指摘願います。m(_ _)m
 「まおゆう」は、2chにおいて『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」』のスレタイで書かれたウェブSSです。

 これが「はてなダイアリー」界隈を始まりとし、評判となったものです。

<参考>
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」@ wiki

 上記のまとめサイトなどで読むことができますが、私はどうもPCの前で文章を読み進めるというのが苦手で(エロゲとかはしますが)、電車での移動時間を利用して、携帯でコツコツと読み進めていました。3,4カ月かかりました。



 凄く平たく言うなら、魔王と勇者が手を組んで、農業・経済の発展などを通じて世界をより良くしようと奮闘する物語です。

 その中で次々と登場するキャラクター達の行動が、最後には収斂し、結末へ向かう様は、その分量と相まって見事です。

 また各々のキャラが前向きで、「ジョジョ」で言われている人間賛歌みたいなものも感じられ、清々しい心持ちでした。

 最初はウェブSSと若干侮っていたのですがスミマセン、これがカナリ面白くて、メイド姉の演説シーンや青年商人の仕掛ける商売手法なんかには身震いしました。 


 
 ところで、個人的に感じたこの作品の特徴を挙げますと、以下のように思います。

・形式面
①ウェブSS形式なので、地の文が無く、ほぼセリフのみで話が進む。
②2ch内SSらしく、キャラ名などは設定されず「勇者」「魔王」のような名前がキャラには付されている。
③文庫にして4,5冊もの長編である。
・内容面
④ドラクエをパロったファンタジー世界が舞台。
⑤学問系(主に経済学)のウンチクが盛り込まれている。

 こういった要素に抵抗がない方は、一読してみては如何でしょうか?





 ところでこの作品、「まおゆう」でググってみると、「まとめ系サイト」と共に、批判記事がかなり目に付きます。
 賞賛の声と共に、批判の声が大きいのも特徴な気がします。批判の声が大きいのは人気の明かしということもありますが。

<参考>
巷で話題の「まおゆう」読了。長すぎ、面白くない上に、これはひどい「冷酷さを正当化する物語」…。ねこねこブログ
まおゆうはなぜ批判されるべきなのか1:意見のまとめ見たり聞いたりしたこと


 これは完全に憶測なのですが、これって上記の⑤が一因なんじゃないかと思います。
 この作品は経済学を始め、ちょこちょこと学問系のウンチクがスパイスとして盛り込まれています。しかし、あくまでそれはこの作品のスパイスであり、マジで啓蒙しようとするものでもないですし、内容としても「ウンチク」レベルであって、簡単なものです。

 ただこのサジ加減が微妙で、そういう分野に疎い人には、上記で触れた「人間賛歌」的な要素も重なり、教科書的な高尚さが感じられることがあると思います。
 逆にある程度の知識がある人からすれば、鼻で笑うような内容なのだと思います。
 
 後者からすれば前者の絶賛はどこか鼻持ちならないものがあるのではないでしょうか?
 そんな感じに、「絶賛←批判←批判への批判(絶賛)←批判……」、みたいな感じで議論が活発化したのではないかと。
 
 私としては、この作品はあくまでエンタメだと思うので、「オモシレー!」はともかく過度な賞賛や盲信は影響されすぎだと思います。
 一方、上記の「見たり聞いたりしたこと」さんで書かれているほど批判の対象にしても利になることはあまりないと思います。
 中立っぽいセコイ立場を取りました。


 批評自体はいいことだと思います。
 「つまらなければ見なければいいじゃん」と言う人もいますが、それはその業界のレベル低下の原因になりますし、その分野が好きなればこそ批判はしていくべきだと思います。
 私もAB!をディスってますしね。

 ただ「まおゆう」について言えばエンタメです。
 ですので、上記の「ねこねこブログ」さんが冒頭で書かれているような、「な、長すぎる…。物語にメリハリがあまりなく、話がどんどん大きく広がるのは良いんですけど、その話がひたすら終わらず収束せず、起伏なしにだらだらだらだらと続くので、余計に長く感じました。」という批判は、むしろ適切だと思います。
 その後で小難しい話に繋げるのには疑問を感じました。アンパンマンがバイキンマンをアンパンチでやっつけるのを批判するようなもんじゃないかな、と。

 一方、「見たり聞いたりしたこと」さんでは、エンタメであっても批評の対象とすべきと書かれており、それはその通りだと思いました。
 ただこの作品は話題とはいってもネットの一部での話ですし、「批評すべきエンタメ」というほどの影響力はないと思います。

 



 それはさておき、書籍化の企画なんかもあるようです。
 確かに携帯で読んでいて、「文庫で読みたいなー。」とはちょっと思ったので、注目です。地の文を始めとして、どこまで体裁を変更するのか?

 もしも「電車男」ばりにブームになって、影響されるような人が大量に出てきたら、上記の批評記事がもっと意味を持ってくるかな、とも思います。現段階で無意味だ、っていうわけじゃないです。あしからず。

 文字ばっかりがビッチリで申し訳ないです。もしここまで読んでくれた人がいたなら、激しく感謝します。それとクダらない雑記で謝ります。


 なんだか「批判の批判」になってしまったので、最後はこう締めたいと思います。


 「まおゆう」超オモシロかったぜ!!

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